【書評】書く技術伝える技術 現役コンサルも使ってます!

■本書概要&著者紹介 

倉島保美さん

東大工学部→NEC→有限会社ロジカルスキル研究所代表取締役/現在はライティング指導を自治体、大学などで年間150回以上実践。

「読み手に負担をかけないビジネス文章」を書く能力の習得を手助けしてくれる本です。

書き手が考慮すべきポイントを、多くの例題と演習問題を用いながら教えてくれます!

■こんな人におすすめ!

・論理的な文章の書き方を学びたい人

・論理的な文章の書き方を学んだことがあるが、その知識をスキルに発展させたい人

・ビジネスライティングスキルを身につけたい人・SNS、ブログ等で文章や情報を発信している人

■「書く技術」が驚くほどアップする7つの法則

(☆は各法則を行う際のポイントです)

①文章の冒頭には重要な情報をまとめて書く

☆各論と、内容も説明順も一致させる

☆具体的に、簡潔に書く(総論は7文前後で構成)☆結論と内容を一致させる

②詳細はパラグラフを使って書くパラグラフ・・・あるひとつのトピックについて述べるのを目的にした文の集まり

☆パラグラフ間を、縦と横で接続する縦の接続・・・トピック同士が論理的に接続しあっている(例:現状→問題→対策→効果など)横の接続・・・トピック同士が同じ種類に属するだけで論理的に接続し合っていない(例:問題1と問題2など)

☆パラグラフ内を、詳しく具体的に展開する→具体例、理由、データを述べる

③パラグラフの冒頭には要約文を書く

☆前のパラグラフの要約文と繋がるように書く☆具体的に、簡潔に書く(A4用紙なら1行)

☆文頭にキーワードを書く

④文頭にはすでに述べた情報を書く

☆要約文で既知から未知に流れるように配慮する

☆若干くどくても既知の情報を意識して文頭に書く

☆能動態か受動態かは気にしない

⑤並列する情報は同じ構成、同じ表現で書く

☆必ず意味のある順番に並べる

☆抽象度をそろえる

☆重要性に大きな差がある場合、構成も表現を崩しても構わない

⑥ひとつの文には、ひとつのポイントだけを書く

☆接続関係が弱い2つの文は切る→接続関係の弱い2つの文を、等位接続助詞(〜て、〜し、〜が、〜り)で繋がない

☆接続関係が強く、接続しても短い2つの文は接続関係を明示してつなぐ→「〜ので」「〜によって」などの接続助詞を使う

☆接続関係が強く、接続すると長い2つの文は、接続語句を追加した上で切る→前後で文を二つに区切り、「なぜなら」、「したがって」、「しかし」、「つまり」などの接続語句を付け加える

⑦無駄なく、簡潔に書く☆読み手のニーズや前提知識を意識する

☆類語の繰り返しを避ける

☆文末の冗長表現に気をつける→「〜ことができる」は、「〜られる」と表現「〜と思われる」は「〜である」と言い切る

■まとめと感想

本書に書かれているビジネスライティングの7つの法則とそのポイントを要約しました。

これら7つの法則を意識しながらビジネスにおける文章作成を行うことで、読み手に負担のかけない生産性の高い文章を書くことができます!

私も実際にお客様へのメールや社内でのチャットコミュニケーションでも本書の内容は意識して文章を書いていますが、伝えたいことを端的に伝えることができるようになっている感覚があります。

また、この本の全てのページが7つの法則に従って書かれているため、書き方に迷った時に本書を参考にするといった使い方も可能です🙆‍♀️

とはいえ意識せずに書けるようになるには相当な練習が必要だと思いますので、数をこなすことで自分のスキルにする必要がありますね!

運営者情報

こんにちは、とがゆうと申します。

・年間に本を300冊以上読む無類の読書好き。
・金融機関でパワハラを受けうつ病に→読書で前を向く→楽天に転職→大手IT企業でコンサルタント
・2022年11月から本格的にブログ執筆開始。

ビジネス書籍やその実践を通して得た学びを共有するようなブログを運営中です。

あなたの新たな学びや知識のきっかけになれば幸いです!
よろしくお願い致します。

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