👤著者の紹介&本書の概要📚
青砥瑞人さん
脳の不思議さに誘引され米国大学UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の神経科学学部を飛び級卒業。近年では、海外や国連関連のイベントでの講演活動に加え、大手企業やNPO、教育機関と連携、提携し、新しい学び方、生き方、文化づくりに携わる。
本書は神経科学の観点から、脳の中で何が起こっているのか(what)を解き明かし、それに関するなぜそうなるのか(why)について知識を深めていくというスタンスの本です。モチベーションコントロール、ストレス処理、クリエイティビティ向上の3点においてのヒントが詰まった1冊でした。
本書の内容を、仕事にどのように活用できるかという観点で要約していきたいと思います。
【こんな人におすすめ】
脳の仕組みを知ることで、
・モチベーションをコントロールできるようにしたい
・ストレス処理が上手くなりたい
・創造性(アイデア力)を高めたい人
【要約】
①モチベーションを高めるための戦略
1.seek:何らかの快の期待があるもの(ex.学びが得られるかもしれない、楽しいことかもしれない)
2.want:実際に脳の中で学習されてきた「欲しい!」と思わせる存在。
3.like:大小関わらず「好き!」と思えるもの
4.期待値、予測差分:報酬が得られる期待が大きいもしくは期待していたよりも大きい(お金、出世、経験)
それ以外にモチベーションアップのために大事だと思ったこと
□「なんのために、何をやろうとしているのか」を明確にする
何も知らない、曖昧な状態は不安や恐怖の気持ちが高まり脳機能を有効活用できなくなる。
□自分の脳で決める
誰かに言われて意思決定するとき、モチベーションは下がる
□お金だけがモチベーションにならないようにする
お金は強力なモチベーターだが、毎月の給与はある程度決まっている(=予測差分を生みにくい)のでモチベを保ちにくい。
人に貢献したり、人からの感謝でモチベーターとなるのでそっちも重視する。
人によってモチベーションが上がる状況やできことは異なります。
脳の構造的にモチベが上がらないもの、状況が決まっているので、そもそも4つの情動に当てはまらないものに時間をかけないというのも立派な戦略だと思いました!
②ストレスとうまく付き合うための戦略
□ストレスが良い作用をもたらす場合もあることを知る
ストレスの良い役割:集中力アップ、記憶力を高める、直感力にもプラスの影響
□歓迎すべきストレス➡︎自分がやりたいこと、やろうとしている状態を前提として、やらなければならないタスクから受けているストレス
□避けるべきストレス
❶やりたいこと、やろうとしていること以外から受けるストレス
❷過剰なストレス(ex.思考ができなくなる、視点が定まらない)
□ストレスを感じている状態を客観視する
「今ストレスを感じているな、少し休もうか」などを認識してストレスと向き合う。
□「何かおかしい」という脳からのお知らせに気づいてあげる
□どんな状況で、どのようなものにストレスを感じやすいかを言語化しておく
メタ認知とも言われるこの方法は非常に有効だと私も感じています!
③創造性を高める為の戦略
□創造性は後天的に育まれる
生まれつきのものと捉われがちだがそうではないことがわかってきている。
□意識的に脳に空白をもたらす
視点を集中させずに、「見ているようで何も見ていない状態」になりぼーっとすることでアイデアが生まれやすい。
□心理的に安全な状態を作っておく
過度にストレスがかかりすぎる状況下では創造性は発揮できない。
③創造性を高める為の戦略
□ネガティヴな他社評価は受け流す
創造とは、周りの評価に関わらず本人にとって新しく価値ある情報を脳内で生み出すプロセス
□単純作業を味方にする
アイデアは出そうと努力するよりもいつもの単純作業を行なっているうちにふと思い付く
□雑談が創造性を高める
特に未来の話しを人としているときにアイデアが生まれやすい。
才能ではなく後天的に伸ばすことができるというのは良いニュースですね!
【感想】
要約という性質上、本書で解説されているwhy(なぜそうなるのか?)の部分に関してはほとんどを割愛してアクションプランになり得る部分だけを抽出してまとめました。
なぜ?の部分をより深く知ることで、実践する際の意欲や継続率が変わってくると思うので是非手に取っていただき、本書を読んでいただくことをオススメします!
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