著者の紹介&本の概要
草薙龍瞬さん
東大法学部卒業↓政策シンクタンクで勤務↓出家しミャンマー国立仏教大学、タイの僧院に留学↓宗派に属さず実用的な仏教の「本質」を仕事や人間関係、生き方全般にわたって伝える活動をしている。
全ての悩みは「反応する」ことから始まっていると著者は主張します。それを理解することが悩みを解決する第一歩とのことです。本書では、その事実と具代的な方法論を説明してくれています
私たちビジネスマンも仕事をする際で大事にすべき考え方が書かれた実用書です。
こんな人におすすめ
・周りの言動に振り回されたくない
・悩まずにもっと楽しく生きたい
・強いメンタルを手に入れたい人
本から得た学び
■悩みの分類(三大煩悩)
①貪欲(とんよく)・・・過剰な欲求に駆られている状態。簡単に言えば、求めすぎや期待しすぎ。
②怒り・・・不満・不快を感じている状態。
③妄想・・・アタマの中でぼんやりと何かを考えている状態。
の3つに分類される。
■それぞれの反応を抑える方法
①貪欲(とんよく)→自分に、他人に「求めすぎていないか」をつねに気をつける
②怒り→イライラしたときは「怒りがある」と理解することで、心はすっきりと軽くなっていく
③妄想→妄想している状態と妄想以外の状態を区別する具体的には、
1.目を閉じてさっきまで考えていたことを思い浮かべる
2.目をぱっちりと開いて前を見る。そのときに見えているものが「視覚(光)である」とはっきり意識する
3.妄想ではない、カラダの感覚に意識を向ける
■「判断」することが悩みを作り出す判断の例)
・私はあの人に比べて劣っている
・あの人の考え方が間違っていて自分が正しい
・上司は私のことが嫌いだ・自分はまだまだだ。もっと自信がほしい
世間にあふれる情報を通して、「こうでなければならない」という”判断”をしてしまうと苦しみが生まれる→その”判断”は妄想に過ぎない(自分のアタマの中にしか存在しない)。事実ではない。
☆アクションプラン
ではどのように考えたら良いか?
「世間にはこういう人もいるかもしれないが私はこうしよう」と他人と自分の間に線を引く。
■感情を上手にコントロールする方法
・相手と自分の反応を分けて考える→「反応しないことが最高の勝利である」と考える
・相手の反応は相手に委ねる→「あなたにとってはそれが正しいのですね」とただ理解する
・幸せになりたいなら、快の反応(楽しい、嬉しい)を大事にする。不快な反応をしないよう努力する
■他人の目を気にしない方法1.妄想をやめる”妄想は妄想に過ぎない
“”妄想には際限がないし根拠もない””私はこれ以上妄想を追いかけない”
2.他人から認めてもらうことを「目的」にしない(モチベーションにはしていい)
■目的を必ず叶える正しい努力とは?
①認められたい気持ちをモチベーションにして今の仕事・生活を改善していく
②どんな時も「自分のモノゴト」に集中する
③自分で納得できることを指針(基準)とする
■集中モードの作り方
①目を閉じる
②ムダな反応をリセットする→心の状態を観察する
③目を開いて目の前の作業に一新に取り組む
■競走社会での正しい考え方
・「みんなよく頑張っているな」
・「貢献すること、もてなすこと、サービスすること、役に立てることで充分だ」
・「わたしには違う役割があるのだな」
■目的を達成する上での5つの妨げ
①快楽に流される心②怒り③やる気の出ない心④そわそわと落ち着かない心⑤疑い→自分、他人、将来のことを悪く考える
まとめと感想
この本を読んで最初に思ったことは、そもそも悩みってほんまにそこまでして避けるべきなん?ってことです。
もしあなたが悩みをゼロにしたいなら出家するなり、24時間ぶっ通しでマインドフルネスしとけばええんちゃうかなって思いますが、悩んで考えることもある程度私は必要なことだと思います。
これまでに経験した本当に嬉しかったことや心の底から喜べた勝利は、すべて悩みもがき苦しんだ先に得たものが多いと感じるからです。悩みながらも前進していく方がなんか人間らしくて生きてるって感じが私はします。
この本の内容を全て実践することができれば、そりゃ悩みは消えるやろなっていうのが正直な感想です。
とは言っても、すべて実践するのは不可能なので、本書の内容で使えると思ったものをいくつか抜粋して悩んだ時のためのツールとして活用していただきたいと思います。
あなたの悩みを減らして、楽しい毎日を送るためのきっかけになれば幸いです。
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