お店のSNS「使い回し」でよくある5つの間違い。X・Threads・noteで変える所と変えない所とは?

「インスタはなんとか続けているんですけど、ほかのSNSにも同じ内容を出していいものですか」

「Threadsも始めてみたくて。ただ、そのたびに1から書く時間はなくて」

お店の方とお話ししていると、この2つはよく出てきます。インスタだけは続いていて、次の1つをどうするか、というところで止まっている方が多いです。

私たちは兵庫県宝塚市を拠点に、地元のお店40社以上のSNSを支援している兄妹です。自分たちのインスタは月間100万PV規模まで育ちました。この夏からX・Threads・noteを本格的に動かし始めて、noteを毎日書くようになったのも最近のことです。まだ試行錯誤の途中で、伸びた日も伸びなかった日も、そのまま記事にしています。

先日の記事で、書く原稿は1日1本のまま、発信を1日5本に増やした仕組みを書きました。


そのときに「媒体ごとの言い換えルールをどう決めたかは、別の記事で書きます」と約束したまま、2週間が経ってしまいました。今日はその回収です。

先に結論を書きます。

変えないものは1つ。その日の「核となる情報」(いつ・どこで・誰と・何が起きたか)です。

変えるものは3つ。「1行目」「長さ」「終わり方」です。

そして、その3つをどう変えるかを決める物差しが1つあります。それが何かは、間違いを5つ見たあとで書きます。

5つとも、私たちが実際にやってしまったものです。

間違い① 同じ文を、全部の媒体に貼る

●問題点

インスタの投稿文は、写真を見た人がその補足として読む文です。文だけの媒体にそのまま貼ると、1行目に写真の説明が来て、読む理由がありません。

私たちも最初は、記事の冒頭200字をそのままThreadsに貼っていました。結果は、どこでも読まれない、という分かりやすいものでした。

●対策

核となる情報はそのままにして、1行目・長さ・終わり方だけを媒体に合わせて作り替えます。文章を「翻訳する」感覚に近いです。その翻訳の型が、次の②〜④です。

間違い② Threadsを「短いお知らせ」にする

●問題点

Threadsは、返信が起きるほど表示が伸びる場所です。お知らせの文をそのまま貼ると、1行目が一般論で、最後に問いがない。読んだ人が何も返せません。

9月のはじめ、同じ日に2本出したことがあります。地元のモーニングのおすすめのお店を教えてほしい、と聞いた投稿が18,992回見られて、同じ日に出したノウハウの投稿は172回でした。差がついた理由は、この記事に書いています。


●対策

1行目は「宝塚のお店を回っていて」「活動の裏側なんですが」のように、地元の出来事か活動の裏側から入ります。最後は「◯◯な地元のおすすめのお店、ありますか」のように、読む人が手元に答えを持っている問いで終えます。問いの前には、なぜ聞くのかを1文添えます。長さは500字以内です。

問いの前の1文をなぜ足したかは、こちらに書きました。


間違い③ Xを「短く」する

●問題点

Xは短文の場所だと思って、Threadsと同じ短い文を貼ってしまう。すると背景がなく、初めて読む人には何の話か伝わりません。

私たちの使い方では、Xは長い文章がそのまま読まれる場所です。

●対策

Xは2,000〜3,000字で、背景から順に書きます。困っていた→試した→こうなった、の順です。1行目は「数字」「言い切り」「告白」「問い」の4つのどれかから始めます。本文にリンクは貼らず、プロフィールに置きます。締めは「お店が明日できる1手順」で終えます。

間違い④ noteのタイトルを、投稿の1行目と同じにする

●問題点

Threadsで伸びた1行目(「宝塚のお店を回っていて」)を、そのままnoteのタイトルにしてしまう。noteは検索から来る人が読む場所なので、検索窓にその言葉を打つ人はいません。

●対策

タイトルは、読者が検索窓に打つ語の並びで書きます。「誰が・何で・どう困っているか」を先頭に置いて、35〜45字。見出しだけ読んでも中身が分かるようにして、結論を先に書き、持ち帰れる基準値を1つ入れます。今日のこの記事も、その形で書いています。

間違い⑤ 同じ事例・同じ1行目を、何日も続ける

●問題点

うまくいった型を見つけると、翌日も同じ1行目・同じお店の話で書いてしまいます。私たちも9月のはじめ、2日続けて同じ1行目と同じ教室の事例でX長文を出していました。フォローしてくださっている方には、同じ投稿が2日並んで見えます。

●対策

1行目の型は日替わりで回します。同じお店の事例が主役になるのは週1回まで。私たちは、同意をいただいているお店の事例を8つほど表にして、直近で使っていないものから選んでいます。

お店の方なら、事例の代わりに「話題の種類」を表にしておくと同じことができます。新メニュー・お客さんに言われた一言・仕入れ先の話・失敗した試作、のように並べておいて、昨日と同じ種類を続けない。それだけで、同じ話が並ぶことはなくなります。

ルールは、机の上では決まりませんでした

ここからが、9/4の記事で約束した「どう決めたか」です。

決め方は3つでした。

1つ目は、同じ日に出した2本の差から、ルールを1つだけ足すことです。18,992回と172回の日、変えたのは「1行目が地元の話か」「最後に答えられる問いがあるか」でした。それで「Threadsの1行目は地元か裏側から」というルールが1つ足されました。1日に足すのは1つだけです。2つ足すと、どちらが効いたのか分からなくなります。

2つ目は、3回同じ結果が出るまで「型」と呼ばないことです。モーニングのお店を聞いた投稿が18,992回、夜ごはんのお店を聞いた投稿が6,612回、喫茶店を聞いた投稿が4,955回。題材を変えて3回続けて伸びてから、はじめて「おすすめのお店を聞く型」と呼ぶようにしました。1回は偶然、2回で仮説、3回で型、という数え方です。

3つ目は、出す前に読み返して、自分たちだけに通じる言葉を直すことです。9/4の記事の下書きには「運ぶ時間で終わっていた」という言い方がありました。自分たちには意味が通じますが、初めて読む方には通じません。「書き続けるための仕組みを整えられていなかった」と直しました。ルールを言葉にするときも同じで、内輪の言い回しが残っていると翌週の自分が守れません。

つまり、ルールは先に決めて守ったのではなく、差が出た日に1つずつ足して、3回確かめて、言葉を直して、今の形になりました。

変える・変えないを決める、物差しは1つです

冒頭で書いた「物差し」です。

その媒体で読む人は、どこから来て、何をしに来ているか。

Threadsの人は、会話をしに来ています。Xの人は、読みに来ています。noteの人は、探しに来ています。

これが1行で決まると、1行目・長さ・終わり方は自然に決まります。会話をしに来ている人には、地元の話で入って問いで終える。読みに来ている人には、背景から順に長く書く。探しに来ている人には、検索する言葉をタイトルに置いて結論を先に書く。

逆に、この1行を決めずにルールだけ真似ると、翌週には破綻します。ルールが増えるほど、どれを守ればいいか分からなくなるからです。だから私たちのルールは「変えるのは3つ」で足りていて、増やすのは「差が出た日に1つ」だけにしています。

お店の場合、媒体はインスタ・Threads・LINEかもしれません。インスタの人は写真を見に来ていて、LINEの人はお店からの連絡を受け取りに来ています。それが分かれば、同じ出来事でも、インスタには写真と一言、Threadsには問い、LINEには来週の予定、と置き方が変わります。

今日からできること

  1. 今日いちばん記憶に残ったことを、閉店後に3行だけ書く(これが核となる情報です)

  2. 使っている媒体ごとに「この人はどこから来て、何をしに来ているか」を1行で書く

  3. その1行に合わせて、1行目・長さ・終わり方だけを変える(Threadsは500字以内・地元の1行目・答えられる問い/Xは2,000字で背景から/noteはタイトル35〜45字で検索する言葉から)

  4. 同じ日に2本出せたら、翌日にその差からルールを1つだけ書き足す

  5. 同じ事例・同じ話題の種類が主役になるのは、週1回まで

基準値はこの5つです。Threads 500字以内・X 2,000〜3,000字・noteのタイトル35〜45字・ルールは1日1つ・同じ事例は週1回。

日々の営業で手一杯の方が、媒体ごとに別の文を毎日考えるのは無理だと思います。私たちもそうでした。でも、決めるのは「核となる情報」1つと、媒体ごとの1行だけです。あとは1行目・長さ・終わり方を変えるだけなので、下書きはAIに出させて、目を通すのは1回で済みます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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次回は、お店のSNSの「言葉」でよくある5つの間違いと、削って直した✕→◯を書きます。

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地方の「おもろい」を発信する兄妹マーケター「タカたび」です。兵庫県宝塚市を拠点に活動しています。Instagramフォロワー約2.3万人(宝塚市最大規模)。兄は元楽天のECコンサルタント、妹は元地方銀行員。SNS発信とAIのフル活用を武器に、地元企業の集客支援とローカルインフルエンサーの育成に取り組んでいます。このブログでは、地域創生×SNS×AI活用の実践のリアルを毎日公開しています。

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