「投稿しようと思ってたのに、気づいたら閉店時間やった…」
「数字も見た方がいいのは分かってるけど、続いたことがない」
お店のインスタ運用のご相談で、本当によく聞く言葉です。
私たちは宝塚で、フォロワー23,000人の地域アカウントを運営しながら、40社以上のお店や事業者さまのSNS集客をご支援してきました。
それでも、というより、だからこそ分かるのですが、毎日の集客業務は放っておくとすぐ崩れます。私たちも例外ではありません。
そこで私たちは今、毎日の集客業務をAIの「定期タスク」に載せて回しています。
今日はその仕組みを、作り方の手順まで含めて紹介させてください。
使っているのはClaude Code(クロードコード)というAIツールです。
前回の続き: 体制を「決める」の次は、「回し続ける」
以前、ご支援の最初に「誰が・いつ・何分やるか」を投稿の中身より先に決めてもらう、という話を書きました。
▼その記事はこちら
今日はその続きです。
体制を決めても、止まるお店は止まります。
なぜ止まるのか。この1ヶ月、自分たちの運用をAIに移しながら、原因がはっきり見えてきました。
続かない本当の理由は、「作業」ではなく「見えない仕事」
集客が続かない原因は、投稿を作る作業そのものではないと思っています。
重いのは、その手前と後ろにある「見えない仕事」です。
・今日は何をやる日だったか、思い出す作業
・今日の予定と照らして、いつやるか段取りすること
・終わったあと、数字や結果を記録して次に活かすこと
この3つ、どれも5分もかかりません。
でも「思い出す・段取りする・記録する」は、忙しい日ほど真っ先に頭から消えます。そして一度消えると、再開するのに気力が要る。
続かないのは根性の問題ではなく、この見えない仕事がぜんぶ人間の頭の中に載っているからです。
だから私たちは、ここをAIに移しました。
私たちが毎日回している「自動運転」の中身
Claude Codeには、決まった時刻に決まった仕事を自動で実行してくれる「定期タスク」という機能があります(2026年8月時点)。
うちの実際の運用はこうです。
(1)朝8時: AIが「今日のブリーフ」を出してくれる
毎朝8時、机に座ると、もう画面に今日の分が並んでいます。
・今日の投稿枠(曜日ごとに決めてある型)
・Googleカレンダーと照らした、今日使える作業時間
・昨日からの持ち越しと、今日いちばん大事な仕事ひとつ
「今日、何すんねやったっけ」と考える時間が、ゼロになりました。
(2)夜18時: 人間は「一言報告するだけ」
夜は、今日やったことをAIに報告します。「投稿した」「打ち合わせが1件増えた」くらいの粒度で大丈夫です。
すると、AIが記録簿に転記して、終わらなかった仕事を明日の計画に繰り越し、数字を台帳に書き足してくれます。
翌朝のブリーフには、前夜の報告がちゃんと反映されています。
つまり人間に残っている仕事は、「現場で動くこと」と「判断すること」のふたつだけ。
思い出す・段取りする・記録するは、もう人間の仕事ではなくなりました。
作り方: 最初にやるのはAIの設定ではなく「棚卸し」
「うちでもできますか?」と聞かれたら、できます、とお答えします。ただ、順番が大事です。
手順1: 毎日の集客で絶対にやることを、紙に3行で書き出す
たとえばこんな3行です。
・お昼の空き時間にストーリーズを1本あげる(ネタは曜日で固定)
・閉店後に、今日の閲覧数とフォロワー数をメモする
・週に1回、数字を見て翌週のネタを決める
実は、この棚卸しだけで続き方が変わります。「毎回考える」が「決まったことをやる」に変わるからです。AIはまだ出てきていません。
手順2: その3行を、AIへの指示書にする
Claude Codeの定期タスクに、この3行をもとに「毎朝◯時に、今日やる分と順番を私に提示して」と登録します。紙に書き出した3行が、ほぼそのまま指示書になります。
手順3: 記録はAI、報告は人間、と役割を分ける
数字の転記や繰り越しの管理はAIに任せて、人間は事実を一言報告するだけにします。
「記録しなきゃ」という義務が頭から消えると、夜の心理的な重さがまったく違います。
正直に言うと、仕組みも一度つまずきました
自慢げに書いておいてお恥ずかしい話ですが、つい先日、夜の工程がひとつ飛んで、翌日の準備ができていない朝がありました。
ただ、仕組みにしてあると「どの工程が・なぜ飛んだか」がすぐ特定できます。私たちはその日のうちに、飛びやすかった工程を朝に一本化する形に直しました。
頭の中の運用なら、崩れた原因は分かりません。仕組みの運用なら、崩れた場所がそのまま改善点になります。
これも、仕組みに移す大きな価値だと思っています。
本質は「自動化」ではなく、人間に判断だけを残すこと
AI活用というと、「投稿文をAIに書かせる」話になりがちです。
でも、40社以上の現場を見てきて思うのは、多くのお店に足りないのは文章力ではなく、集客業務が毎日回る仕組みの方だ、ということです。
道具の性能より、段取りの置き場所。
人の頑張りで維持できているうちは、それはまだ仕組みではありません。担当の方が風邪をひいた日、繁忙期が3日続いた週、それでも回るかどうかです。
自動化の目的は、楽をすることではありません。人間の時間を、判断することと、お客さまの前に立つことに集中させることです。
そこまで来ると、インスタ集客は「頑張って続けるもの」から「勝手に回っているもの」に変わります。
まずは紙に3行から
集客を「思い出す仕事」にしておくのは、今日で終わりにしましょう。
AIの設定はあとからで大丈夫です。まずは、毎日の集客でやることを紙に3行、書き出すところから始めてみましょう。
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