毎日SNSを投稿する時間がない全ての人へ 書く量は1本のまま、発信を1日5本に増やしたClaude Codeの仕組み

「インスタは何とか続けてるけど、他のSNSまで手が回らない」

「Xもやったほうがいいのは分かってるんです。書く時間がないだけで」

お店の方とお話ししていると、この2つはほぼセットで出てきます。

私たちは兵庫県宝塚市を拠点に、地元のお店40社以上のSNSを支援している兄妹です。自分たちのSNSは人口22万人の町で3万フォロワーまで成長してきました。

少し前まで、私たちが1日に出せる発信は基本的にインスタの1本でした。

今は、書く原稿は1日1本のまま、外に出ていく発信が1日5本になっています。

変えたのはコンテンツを作る量ではありません。仕組みを整えただけです。

今日は、その仕組みを手順に分けて書きます。

※先に前提を1つだけ。ここで使っているのはClaude Codeという、こちらの仕事の文脈やルールを覚えさせて使うタイプのAIです。チャッピー(ChatGPT)やGeminiのように毎回新しいチャットから始めるAIでも同じことはできますが、その場合はお店の商品・お客さん・言い回しを毎回教えるところからになります。
※Instagramの投稿はグルメや地域情報を発信しているので、これまでと変わらず全て手作りです。今日紹介する内容は日頃の地域創生活動記録を発信しているテキスト系のSNS(XやThreadsやsubstackなど)の話です。

発信が増えない原因は、「書く時間」ではありませんでした

1本の発信を出すまでの作業を、私たちは一度こう分解しました。

  1. 何を書くか決める

  2. 書く

  3. 媒体ごとに形を整える

  4. 画像(サムネ)を作る

  5. 予約投稿をセットする

  6. 翌日、数字を見る

このうち、お店の人にしか判断できないのは1番だけです。2番も半分は判断ですが、あとの3〜6番には判断がひとつも入っていません。順番どおりに手を動かすだけの運搬作業です。

ところが、時間を計ってみると大半は3〜6番に消えていました。

考える時間が足りなかったのではなく、運ぶ時間で終わっていたわけです。

とても地味な発見のような気もします。でも、ここが分かれてからは打ち手がはっきりしました。判断のいらない工程だけをAIに渡せばいい。判断のいる1番は、渡してはいけない。

手順1 1次情報を与える(ここだけは絶対に人がやります)

最初にやるのは、その日いちばん濃い出来事や感じたことや学びをいくつか選び、一次情報としてAIに読み込ませることです。

新メニューの試作で失敗した話。常連さんに言われた一言。予約の電話でよく聞かれる質問。仕入れ先を変えた理由。

ここを人間がやらないと、あとの工程がいくら速くても中身が空になります。

私たちの場合は、毎晩その日の出来事をAIに口頭で報告する時間を10分だけ取っています。お店であれば、閉店後にスマホの音声入力で3行残すだけでも足ります。「今日いちばん記憶に残ったこと」を1つ、その日のうちに文字にしておく。これが翌日の原液になります。

逆に言うと、この10分をやらなかった日の記事は、読み返すとすぐ分かります。元にしているノウハウや考え方は私たちの情報を元に作られていますが、どこかで読んだような一般論になってしまいがちだからです。

手順2 媒体ごとに「翻訳」する。コピペはしません

濃い1本が決まったら、そこから各媒体の形に作り替えます。

ここでいちばんやりがちなのが、同じ文章をそのまま全部の媒体に貼ることです。私たちも最初はそうしていました。結果は、どこでも読まれないという分かりやすいものでした。

✕ 記事の冒頭200字をそのままThreadsに貼る

◯ 同じ話の芯だけ抜き出して、「みなさんのお店ではどうされていますか?」と問いかけで終わる短文に組み替える

Threadsは会話が起きるほど表示が伸びる場所です。だから答えたくなる終わり方に変える。Xは長文がそのまま読まれる場所なので、こちらは背景から順に書く。noteは検索から来た人が読む場所なので、見出しで内容が分かるように整える。

同じ出来事でも、置く場所によって形が変わります。

この「媒体ごとの言い換えルール」をどう決めたかは、それだけで1本ぶんの分量になるので、別の記事で改めて書きます。

手順3 画像と予約まで、機械にやらせます

ここからは完全に運搬です。

私たちの場合、記事を書き終えると同じ流れで、サムネイル画像がテンプレートから自動で作られ、記事の下書きが作られ、その日の20時に予約投稿がセットされるところまで進みます。

人の手が残っているのは、出来上がったものに目を通して「これでいい」と言う1回だけです。

お店で同じことをするなら、いきなり全部を自動にしなくても大丈夫です。まずは「投稿文の下書きを3案出させる」だけでも、詰まる時間はかなり減ります。手が止まるのは、たいてい真っ白な画面の前だからです。

手順4 翌朝、数字を1行で受け取ります

出したあとを見ない発信は、続けても上手くなりません。

とはいえ、毎朝インサイトを開いて数字を並べる時間は、お店をやりながらだとまず取れないと思います。

そこで私たちは、前日に出したものの反応を翌朝1行で受け取る形にしました。どれが伸びて、どれが伸びなかったか。伸びたものの1行目はどんな形だったか。それを見てから、その日の1本を書きます。

数字をざっくりでもいいので毎日1回見る。これだけで、翌週の発信は明らかに変わります。

同じ文章でも、媒体によって読まれ方はまったく違います

先日、XとThreadsを同じ日に立ち上げました。

同じ出来事から作った投稿を、両方に流した初日。Threadsのほうは298回見られて、返信が2件つきました。始めたばかりのアカウントで、いきなり会話が生まれたわけです。

一方で、同じ芯の話をXに流した結果はまったく違う数字でした。どちらが優れているという話ではなく、場所ごとに読まれ方がここまで違う、ということです。

ここが、この仕組みを作ってみていちばんはっきりしたことでした。

横展開というのは、同じものをたくさんの場所に配ることではありません。同じ芯を、その場所の言葉に置き換えて出し直すことです。

そして置き換えの作業には判断が要らないので、機械に任せられます。任せてはいけないのは芯のほうです。芯は毎日、自分のお店の現場からしか出てきません。

だからAIを入れても、発信がお店の色を失うことはないと思っています。むしろ逆で、運ぶ手間が減ったぶん、何を書くかを考える時間が戻ってきます。

忙しいお店ほど、増やすべきは「書く量」ではありません

日々の営業で手一杯の方が、SNSを5媒体ぶん書く時間を作るのは無理です。私たちもそう思います。

でも、書くのは1本のままでいい。

1本を運ぶ工程を仕組みにしてしまえば、出ていく数は勝手に増えます。

今日から試すなら、順番はこれだけです。

  1. 今日いちばん記憶に残ったことを、閉店後に3行だけ書く

  2. それをAIに渡して、substack用・X用の下書きを出させる

  3. 出した翌日、どちらが読まれたかだけ見る

1と3は人がやる。2は機械に渡す。この線の引き方さえ決まれば、あとは日々の積み重ねになります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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次回は、媒体ごとの言い換えルールをどうやって決めたかを書きます。

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人口22万人の宝塚市で、SNS総フォロワー3万人の地域情報発信メディア「タカたび」を運営する兄妹です。兄は元楽天、妹は元地銀。会社員としてビジネスの基本・コミュニケーション・営業を学び、会社を辞めて地元を変えるために本気で活動しています。お店や会社のSNS集客とAI活用を支援し、その実践をこのブログで毎日公開しています。

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